のり

組長娘と世話係ののりのレビュー・感想・評価

組長娘と世話係(2022年製作のアニメ)
3.8
すべてを暴力で解決する霧島
桜樹組の悪魔とも呼ばれている
ある日突然、組長から娘の世話係を頼まれた

若い頃から喧嘩に明け暮れて、あまり組にも戻ってこない霧島だった。組長の娘である八重花の世話係を続けることで、少しずつ人間味が出てきた。

霧島が若頭になる前は、葵という男が頭をやっていた。葵はとある女性と幸せになるために組を抜けた。今では2人の子供の父として生活を送っている。葵は組をとるか奥さんをとるかで迷っていて、結果的に奥さんを選んだのだが、この時ほんまに感動した。
大切なものを、どちらか一方しか選ぶことができない。自分にとって何を1番に考えたいか。
ヤクザという自分の立場から、大切な人をどうやって幸せにするか。それぞれの決断があり、どの選択肢も素敵なものばかり。
このアニメの最大の魅力だと思っている。

霧島は数々の組を力ずつで潰してきた。その結果、知らず知らずの間に狙われることがある。八重花と道を歩いていても、絡まれることがある。
ある日、八重花を迎えに行っていると、昔霧島に潰された組みの奴らが八重花を攫っていた。八重花を連れていた男が八重花に危害を加え、霧島は怒りに身を任せるが、八重花の言葉で踏み止まる。
組を抜けるのは簡単な決断ではない。組のことを、八重花のことを真に思っているからこその決断だった。しかし、本当に望まれているのは、組に残ることであり、これからも八重花の世話係を続けること。それは八重花や杉原がいたからこそ気づけたのである。

大切な者を失う前に強くなって守ればいい
 by 杉原
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