筋肉的キリスト教徒

地球防衛企業ダイ・ガードの筋肉的キリスト教徒のレビュー・感想・評価

地球防衛企業ダイ・ガード(1999年製作のアニメ)
4.3
ナデシコ繋がり。
スーパー風リアルロボット。エヴァを意識してることは間違いない。

99年の作品でありながら、真面目に環境汚染や自衛隊の抱える問題点を描いたりする社会派アニメ。

市民がダイ・ガードに対して好意的だったりロボットものとしては珍しい(基本逆パターンが多め)

主人公(赤木駿介)が防大卒の元自衛官という斬新な設定で、熱血キャラだし絶対に諦めないスタイルも往年のロボットアニメ主人公を彷彿とさせていて好き。最後まで無敵だし良い意味で変わらない大人な主人公。

お気に入りは19-20話の自衛隊関連の話。
パトレイバーのロケットパンチが出てくる(あれもオマージュだけど)
満を持して救援に来た自衛隊パイロットの台詞が痺れる。「攻撃は成功した、翼を無くしたイカロスは地上へ真っ逆さまだ!」

怪獣(ヘテロダイン)はあくまで「災害」に当たる為、自衛隊は出動できない。そんな状況に憤慨して、自衛官が涙を流すシーンがあるのだが、そのやり取りで泣いた。

自「自分の仕事は国防で災害救助は二番目だ。怪獣と戦いたい。戦える民間企業のお前らには分からない」

赤木「わからない、わからないですけど。
でももし、永遠に二番目だけやっていられる軍隊があったら、
それは素晴らしいことなんじゃないすかね」