Lissy

時光代理人 -LINK CLICK- ⅡのLissyのネタバレレビュー・内容・結末

時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ(2023年製作のアニメ)
-

このレビューはネタバレを含みます

S1よりOPの映像クオリティが上がっていてビックリした。楽曲のreverse partと掛け合わせた映像でタイムリープの世界観を表現するなんて、もはやアートで痺れた。S1から作品全体の音楽センスが爆発していてカッコいい。

偏見かもしれないけど、中華作品ってドラマを含め子供が不幸な目に遭う悲しい話や、歪な大人と子供が共鳴し合う話が多い気がする。
時代遅れな男尊女卑的思考を持った男を悪として描くのには好感あるものの、DVの辛いシーンは精神抉られる。
こういう暴力的なシーンを容赦なく描くのは韓国作品と似てる。楽曲もどこか今時な韓国テイスト。クレジットを確認すると日本のアーティスト&クリエイターも多数参加していて、日中合同作とも言えそう。
(後日調べたらキャラクターデザイナーは韓国らしく、グローバルチームでの制作)

タイムリープものって過去を変えて未来を良くする物語が多い中、この作品では「過去を改変してはいけない」が軸で話が進んでいくので面白い。
トキの過去は描かれていて、ヒカルの過去について触れていないことにずっと引っかかっていたけど、まさかその疑問がラストで明るみになるとは鳥肌もの。
ティエンシーの能力がリンに移る描写から、ヒカルがトキの能力を使っているということは、、そういうこと?🥲

能力者についての説明が少なく、これまでの話を観直すとピースがはまるように繋がっていき、考察しがいがあるストーリー構成で、オムニバス形式のS1から、こんなシリアスで悲しい物語に発展していくとは思ってなかった。観るならイッキ見が良さそう。

”いいお兄ちゃんがいないと生きられない”
”過去を問うな、未来を聞くな”
全てが繋がりこの物語の主人公がトキではなく、実はヒカルなのかもしれないと考察できる仕組みが面白い。ここにきて”時光”代理人のタイトルの意味も納得感がある。
失うものが何もなくなった無敵なティエンチェンが今後どうなっていくのか、、続きが待ち遠しい。

本国では実写ドラマが配信され、5月には日本人アーティストが主演(トキ役)のダンスミュージカルが上海で上演されているみたい。ドラマも気になるのでいつか配信してほしい。

追記✍🏻
双子の声の演じ分けが上手いと思ったら、ミギとダリでのミギ役、コナン映画/黒鉄の魚影でのピンガ役と同じ村瀬歩さんだった。演技力含め女性の声が違和感なくて凄い。
Lissy

Lissy