小学生の頃に本作品の単行本を読んだ覚えがある。
当時は緊迫感をもって読み進めていき、犯人の正体が判明したときには大変おどろいたものだ。
10年ほど経った今になってアニメ版を見てみると、その時感じたような物語の重さが全く感じられなかった。
そもそもタイムリープして雛月の事件を解決したからって、母親の死が変わるとは言いきれないだろう。あと、現代パートのシーンに必要性が無さすぎる。タイムリープに理屈がないまま終わるのも消化不良。
斯様な引っかかりがあるのに加えて、土屋太鳳の演技が物語のトーンにあってなさすぎて作品全体の質感が陳腐化したようにも思える。