ひらまさ

NARUTO -ナルト- 疾風伝のひらまさのネタバレレビュー・内容・結末

NARUTO -ナルト- 疾風伝(2007年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

木の葉の里の忍者・うずまきナルトは、体内に昔木の葉の里を壊滅させた尾獣・九尾を宿し里の皆から疎まれて育ったイタズラ好きの落ちこぼれ忍者。
しかし、仲間との出会いや別れを経験し…そこで敵である大蛇丸の手に落ちた親友・うちはサスケを救うため、師・自来也と共に修行へ旅立って3年…。
再び木の葉の里へ帰ってきたナルトは、新たな脅威"暁"を前にすることとなる…。
スーパー忍者列伝第2部、開幕!

全500話からなるNARUTOの青年篇になります。
昔コミックスを読んでいたのが風影奪還編までだったので、それ以降の展開は初見として大いに楽しめる内容でした!
少年篇よりもまあアニオリ要素も面白かったかな?というのと、各エピソードから受ける感動と長編アニメならではの積み重なりからなる感動が非常に大きいため星5とさせていただきました。
途中やっぱり作画が酷い回やつまらなく感じる回もありますが、面白さが加速してくるのを感じたり伏線が回収されていくのを見ると非常に目頭が熱くなる作品です。
また、テーマ性も少年篇とは違う方向にシフトしていっているのもナルトの成長を別の方向から感じることができて大好きな点です。

まずは1番個人的な思い出が深い風影奪還編ですね。
私個人で疾風伝の中で一番好きな回が第247話『十機VS百機』です。
コミックスでこの回を読んだ時から、十機のデザインが胸にぐっと刺さったのを覚えています。
そこからチヨバアとサソリが大好きなのですが、この2人の確執のエピソードも大好きです。
嫌な関係になってしまいましたよね、孫を殺してしまったチヨバアの気持ちとその後我愛羅に生命を授ける流れも美しすぎて…。
白と再不斬の話もそうですが、初期に泣ける話を持ってくることが多いですよね、NARUTOって…。

次に好きな回は角都・飛段編の第302話『第十班』。
この回は本当に異質で、演出も雰囲気も今までの回とはガラッと違います。
でもこの回があるからこそ、アスマを失った十班のみんなの気持ちが描かれていてなおかつ敵討ちを遂げるという意思の組み立てが美しく描かれているなあと感じます。
NARUTOを見たことがない人でも勧めたいほど、この回の空気の異様さや独特の雰囲気の良さがあります。

個人的には好きなエピソードが忍界大戦以前に集約しすぎていてですね…。
人それぞれで胸に響いたエピソードは違うのではないでしょうか。
個人的にはペイン編が個人的な物語のピークだったかなと感じます。
ペイン編はガラッとテーマ性が変わったのを感じる革新的なエピソードでした。
そしてここからはオタクくさくなってしまいますが、原作から忠実に描ききり、彩ってくれたスタッフのみなさんや、各エピソードを象徴するような素晴らしいオープニング・エンディングの数々。
すべてがこのNARUTOという作品と大きな感動を生んでくれた素晴らしいものだと思います。
最終回720話『祝いの言葉』の最後に、スタッフのみなさんからの「結婚おめでとう」という言葉でNARUTOは締めくくられます。
本当に今までのナルトの人生を描いてきた制作陣の皆さんのその言葉がすごく重たすぎて、意味があって…。
NARUTOを観ていて色々な感動や笑い、やるせなさでたくさん涙を流させてもらいました。

間違いなく私の人生を彩る作品であり、ナルト自身にも元気や勇気や…色んな感情をもらいました!
長編ではありますが非常に素晴らしいアニメーション作品だと思います。是非ご興味のある方は鑑賞して見てほしいなと感じます。
最後に…私からも、ナルト!結婚おめでとう!
ひらまさ

ひらまさ