よくできたアニメである。安定した作画に豪華な出演者、小気味のいいギャグと見るのに苦痛ということはないだろう(リビングを除く)。
しかしこの時代にこのアニメを作ったことに関しては批判をしなければならないだろう。
高橋留美子先生には申し訳なく、制作スタッフも令和の時代にこのアニメを制作するにあたって、かなり現代化を意識したのだろう。リバイバルが起こっている現代おいて、このアニメを企画した気持ちもわかる。しかしこの世界観、倫理観を現代に再現するのは、その若干の性的表現を含むものと知っていても厳しいものがある。というよりか明らかに有害と言わざるを得ない。
昔あった名作として今の若者に紹介したいのであれば、漫画でも進めておけばいいものを、現代において作り直したというところに、特に有害性がある。
前に進んでいるはずの我々に、価値観が交代しているかのようなアニメを提示することが、クリエイターとして正しいものだとは到底思えない。