このレビューはネタバレを含みます
よくできていておもしろい。
脚本はいまいちのいまいちだけど、演出と作画がよく、テンポよく1クール観てしまう。
メインのスタッフはSAO繋がりの実力者みたいな感じなんだろうか。安心感と安定感が抜群。
近未来日本を舞台に美少女が工作員として裏で治安維持みたいなことをしているディストピアなんだけど、あまりにもあっけらかんとした作風のため、制作している人たちもディストピアって気づいていないのではと不安になってしまう。
こういう作品によくあるような、「助けた一般人が、良い人だと思っていた主人公たちの本当の顔を知ってしまう」というような展開がオミットされているために、一般人の視点がほぼ皆無。
そのため、常識のない人間たちが常識人のように振る舞うのを延々見ることになる。脳がバグりそう。
人を殺すことに対する躊躇いは特になく、作中でも人命がかなり軽そうなのに、誰かのためになりたいから人を殺さない主人公。動機に説得力がない。別に一流の殺し屋になっちゃえばいいのでは…?
しかし上記の疑問を挟む余地のない声優さんのうまさとセンスのいい作画が光る。
安済さんすごいですね。