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怪奇ゾーン グラビティフォールズ シーズン1のBMBのレビュー・感想・評価

4.5
大好きなリック・アンド・モーティと縁深い作品らしいと知って見始めた。

始めの方は、単にハチャメチャな1話完結の子供向けアニメと思ってた。
それでも、オープニングタイトルの不穏なノイズとか、たびたび映る三角形のモチーフみたいな、伏線らしい伏線とはまた別の引っ掛かりが散りばめられてるところには興味を惹かれた。

キャラはみんな可愛くて魅力的。
見た目も性格もアニメらしく誇張されてるけど、たまにリアリティがある感情を見せる瞬間があって、すごく人間的に見える。
メインの双子と大叔父さんに限らずサブキャラも含めて、1話完結の話の積み重ねでどんどんいろんな面が見えてきて、魅力が増していった。
特にスースが主役のギャルゲー回と誕生日回がお気に入り。

シーズン1の終わりで想像以上に壮大なスケールを予想させて、シーズン2ではその期待を超えて応えてくれた。
世界を巻き込んだ危機と、これまでの積み重ねを活かした逆転の連続はすごくエキサイティング。
ミステリーハウスがロボになるシーンは最高。しかもオープニングテーマをBGMに大暴れなんてアツすぎる。

気になる部分もいくつかある。
ディッパーの額の北斗七星は本当にただのアザだったの?なにか重大な理由があるのかと思ってた。
フォードがポータルの向こうにいた間のことも少しは描いてほしかった。
ビルを倒す魔法陣もよくわからなかった。あそこに描かれたモチーフを身につけた人が手を繋ぐとビルが弱体化ってどういう理屈だ?
あとパシフィカとディッパーの関係が特に進展なしってのもなんかね。


それでも、細かい不満は吹き飛ばすくらいかなり面白いアニメだった。
子供だった双子が一つ大人になって町から去るラストは、前向きさと郷愁が合わさって、胸が締め付けられるくらい切なかった。
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