塔の上のカバンツェル

スターウォーズ:クローンウォーズ シーズン4の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

4.0
【アンバラ攻略戦】が全シーズンの中で屈指で最高。
スターウォーズ的デザインのアンバラ星の造形と、独自の兵器体系を持つアンバラ民兵との終わりなき侵攻作戦。

501大隊の面々を始めとするクローン兵主人公回に外れ無しの方則。

夜の惑星でのアニメシリーズ最大級の泥沼の地上戦と、空を埋め尽くす戦闘機の大空戦、急降下ヘリボーン、FPS目線のショット、ナパームの香りがする空爆と、スター"ウォーズ"の戦争映画的回。

正義側の共和国目線でお話自体は展開されるものの、アンバラ星にとっては侵攻軍に対する徹底抗戦の構図と、視点の批評性も俄に垣間見えたりもする。

さらに長引く戦争で腐敗していくジェダイオーダーとそれを象徴するクレル将軍。
そして、自我あるクローンの反抗。

兵士として産み出された目的ある生命のクローン兵の方が、どれだけ人間的なんだよ、そう本アニメシリーズを通して観てきたファンは噛み締め、拳を握るのです。

しかしクレル将軍の造形好き。
ダブルブレードが狂おしい。


その他、【モンカラ内戦】編では水中戦が描かれ、多様な惑星を内包するスターウォーズらしさを楽しめる。
クローン大戦期のアクバー提督の勇姿を焼き付けろ。

新作ゲームの予習としての【奴隷帝国】回や、アイプチ整形オビワンの【バウンティハンター】回、【ナイトウォッチ】回など、スターウォーズサーガの多様性を広げる愉しさ盛り沢山のシーズン4。