このレビューはネタバレを含みます
最高のフィナーレ!!
余韻がすごすぎてそのまま初めからまた見始めてしまったら、
「人生ってクソみたいなことばかりだけど、前に進むしかないんだ」
というメッセージを、シーズン1ではボージャックがダイアンに、最終シーズンではダイアンがボージャックに伝えていることに気づいた。
ボージャックがダイアンに「酒に酔った時の留守電は聞くな」と言っているのが最後に伏線回収的に使われているのも驚き。
全てが綺麗に丸くおさまってめでたしめでたし!とはならず、どんどんドツボにはまっていくボージャック。
そこからの、不思議と平和で何も起きない最終話。
これ以上のエンディングってないんじゃないか。
周りの皆がそれぞれもがいて自分なりの幸せを見つけ、ボージャックの人生から静かにフェイドアウトしてゆく中で、最後に残るのはかつてのフレネミーであるピーナッツバター。
シーズンが進むにつれ、いつも陽気な彼も彼なりに不幸なのかなと思わされた。
アル中でひねくれ者のおじさん(馬)にこんなにも感情移入してしまうとは思わなかった。
ボージャック・ホースマン、すごい作品だった。