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ガールズ&パンツァーのkirioのレビュー・感想・評価

ガールズ&パンツァー(2012年製作のアニメ)
4.0
21世紀に蘇る「戦争娯楽映画」

殺戮のための道具・戦争=「破壊」ではなく、あくまで「生産」=ドラマや娯楽としての戦車道
古き良き娯楽戦争映画を見事に生まれ変わらせたスタッフ一同に、敬礼!

「戦争」という言葉に何かと重みがのしかかる21世紀
昔のように一般娯楽映画として「戦争」を扱う映画はあまり見られない
その代用が「スターウォーズ」だったり、「アベンジャーズ」だったり

一方、ミリタリーやアクションものとしての需要はあるのだが、刺激の強いアクションや過度に陰惨な展開、ショッキングなシーンを多用するものも多く、あくまで「娯楽」として安易に楽しめる戦争映画は少ない


アクションやミリタリー、戦争という究極の「破壊」の中でも、何か「生産」されるものがある。
それはドラマ・コメディ、ちょっとした希望や心の交流も見たい

それを現代に蘇らせるべく、土壌としてのオタク文化
そして、「学園もの」「スポ根」「女の子」の三要素を肥料に、見事花を咲かせた

古き良き娯楽戦争映画が持つ特有の「ケレン味」をこの「ガルパン」には感じた
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