1話の流れがウテナっぽいということで話題になったので、男と女がテーマになっていくのかと想像しました。でも話が進むと意外にも親子関係がメインに。富野監督の作品でもくり返し描かれるテーマでもあるので、すごくガンダムらしいと思いました。
親を信頼して教えを守る純粋なスレッタが、周囲の毒親持ちを良い方向に変えていくストーリーかと思いきや、1期のラストに向けてどんどん不穏になっていくのが面白かったです。学園ものをやっていて突然鬱展開になるところはエヴァっぽいなと。
ミオリネやグエルなど、一見子供を突き放していたり支配しているように見える親の見え方が変わってきて、キャラが次第に自立してたくましくなっていく一方で、良い親のように見えて実は最悪な毒親かもしれない雰囲気のプロスペラを対比しているところがリアルでゾッとします。
何というかまとまりのない作品に見えましたが、その分各話の話題性があってかなり楽しめました。決闘と婚約の意味、ガンドフォーマットの祝福と呪い、アーシアンとスペーシアンの関係、ミオリネの野菜作りの意味、などなど、まだまだ1期を見ただけでは自分の中で消化できていない要素が盛り沢山なので、続きが楽しみです。