彁

魔法少女まどか☆マギカの彁のレビュー・感想・評価

魔法少女まどか☆マギカ(2011年製作のアニメ)
4.6
日本アニメ界の衝撃作のひとつ。魔法少女アニメを語る上で欠かせない存在だ。
キャラクター原案蒼樹うめ×脚本虚淵玄というとんでもなく歪なコンビから生み出されたこの作品が歪でないはずがなく、可愛いビジュアルからは程遠い陰鬱で不安定な展開が続く。しかしそれは思春期の最中にある魔法少女達の心情をそのまま表していて、物語の核心である「ソウルジェム」へと繋がる。
ところどころ流れる梶浦由紀作曲の重苦しいBGMもこの作品の重さをさらに増幅する。そしてこの作品を語るのに欠かせない、劇団イヌカレーが手がける魔女が作り出すサイケデリックな空間、通称「イヌカレー空間」。これを見るためにこのアニメを見る価値があると言い切ることもできるだろう。ストーリー、作画、音楽、演出、どれもがこのアニメを魔法少女アニメの金字塔たらしめる、最高のクオリティだ。
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