夏藤涼太

魔法少女まどか☆マギカの夏藤涼太のレビュー・感想・評価

魔法少女まどか☆マギカ(2011年製作のアニメ)
4.6
新作『ワルプルギスの廻天』上映決定とTVエディション版なる謎の再放送が決まりましたが…
まどかマギカの何が一番すごいって、週間オリジナルテレビアニメとしてのあの完璧すぎる構成にあるので、11話構成に直しちゃうのはもったいないな…と思わなくもない。叛逆をテレビで流すための編集なんだろうけど。

というわけで、新編が公開された頃に書いたテレビ版の感想を、以下に転載します。
その後で、「まどかマギカ新編オーケストラコンサート」と「まどかマギカ展」レポも、おまけとして再掲。

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まずは「魔法少女まどか✩マギカ」との出会い…まぁ特にないですね
普通に一話からリアルタイムで視聴

新房昭之×うめてんてー×梶浦由記×kalafina×俺得キャストのオリジナルアニメ、これを見ないわけがない(虚淵玄については、その名前、作風こそ知っていたものの作品は未プレイ)

一話から楽しんではいましたが、なんといっても三話
あの展開からの完成版ED
もう鳥肌総立ち これはヤバいアニメが始まったと

それから順調にはまっていったわけですが、完璧にハマったのが八話
QB射殺からのインキュベーター、さやか魔女化と魔女の由来を呟きながら笑うキュゥべえ(BDでは消された幻のシーン)…エヴァ19話「男の闘い」並みの衝撃
そこからのハマりっぷりはすごかったですね

暇さえあれば考察スレに張り付き、最速組のネタバレを回避すべくネット断ちをし、リアルタイムで視聴… 当時高校受験真っ最中だったんですが、完全に悪影響出てましたね(受験は無事成功しました)

10話OP そりゃあ泣きますよ
そして震災による放送休止とか色々あるも、無事完走

最終回は賛否両論(新編ほどではなかったが)になるも、個人的には大満足
リアルタイムでこの作品を見られて本当によかった

まどかの考察はほんとに面白かった
当ったのは、3話でシャルロッテの増殖解除の弱点を即攻撃したほむらはループしてるとか、
5話で瞬間移動した時に時止め能力も発覚とか さやかの魔女、人魚についての考察とか
外れたのでも、時計の針の色とか、苗字も名前に見えるから鏡世界があるとかな
魔女の声逆再生するとひだまりの台詞になるってのもあったなぁ いやあ懐かしい

「魔法少女まどか☆マギカ」はとにかく、週間オリジナルTVアニメという形式を最大限活かしたアニメ

いや普通にシナリオも音楽も作画も出来はいいんだが、この作品は圧倒的なバランスと見せ方と戦略
シャフト演出といえど、実際心房は総監督で実際に映像を作ってるわけではなく、例えば物語シリーズセカンドシーズンでは板村智幸が作っていたが…これはやりすぎだったと思う その点まどかの宮本幸裕は演出のバランスが非常に上手かったと思う

上の考察もそうだが、二次創作もだね

放送時は杏子とさやかが好きだったんですが、二次創作からまどかが大好きなりました
ほむほむのストーカーとかあんさやとか…連続で見た人には、杏子とさやかが急に仲良くなりすぎたように見えたかもしれないし、本編だけではまどかの影がだいぶ薄い
リアルタイムで見てた人と後からまとめて見た人では熱量がだいぶ違うと思うし、リアルタイムで見た人しか、この作品の真髄は楽しめなかったのではないかと思う

ちなみに、個人的に「まどマギ」という略称はあまり好きではない
なんとなく違和感があるから
まどマギって略称は、放送終了後(震災による中断時)から広がった印象がある
放送当初は「まどか」「まどっち」とかで、それに慣れてたからな
…「ままま」なんてのもあったな…

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『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 オーケストラ・コンサート 浜松公演』に行ってきました。ええ、12月7日に。


席はちょうど中央って感じで、値段の割にナイスなポジでした

コンサート終了後の僕のファーストインプレッションをまず述べておきます

「なんだこの神イベは…………………………………」

はい、もうね、一曲目のイントロからもう落涙して、最後の最後まで涙がつつつと垂れて……いくらなんでも涙腺緩すぎるでしょ…

サントラの音源を、静岡にない珍しい楽器まで持ってきて完全再現してるのが凄いですね…もう梶浦信者としてはここまでやってくれただけで感激
それでいて影が薄かった曲がやけにカッコよくアレンジされてたりするし…もう最高かよ
ヴォーカル曲はもちろんインストだけどコーラスはばっちりで満足。梶浦由記といったらコーラスは外せないからね

そして予想外に最高だったのが司会だよ…浜松公演では悠木碧だったんだけど、ナイトメアの曲をちょっと歌ってくれたり、小ネタを入れてきたり…悠木碧ファンとしてはもう悶絶モノ


そんで凄いのが「演出」
ライトアップとかカラーは基本にしても、SEを挿入してきたり(もちろん曲を邪魔しない程度で)、ストーリーに合わせて曲の合間に悠木碧が生でセリフを入れてくれたり…こんなん泣くしかないでしょ…


特に凄まじかったのが後半のほむら魔女化からの演出
トマト投げのSEに、偽の子供たちの笑い声、本物の映写機や時計を使って本編を完全再現。 三階席からは水の音をペットボトルで鳴らしてたりと、素晴らしい拘り
そこからmistriossoからのまどかのセリフ、もうボロ泣きですよ

そしてここで予想外だったのが、まどかの喘ぎこe…いや、「私が裂けちゃうッ!」というセリフをやってくれたこと。もうね、これを生で聞いただけでも6000円ぶち込んだかいがあるというものですよ…

そんで「君の銀の庭」が終わり、結局一曲目から最後まで泣いてたな…と思ったらここから指揮者のターン悠木碧と締めの会話…をするんだが完全にコントで面白すぎましたね。そしてあおにゃんの小ささが際立ってた。かわいい。

「クラスのみんなには、内緒だよ!」を二回もやってくれたり、ナイトメアの歌の独唱を二回もやってくれたり…このサービス精神、そしてそれを促してくれた指揮者マジGJ

いやぁ最高の締めだったな…と思ったらここでまさかの、サプライズアンコール。
「コネクト」と「Magia」の演奏ですよ………………………………ようやく涙が乾いたかと思ったところで再び落涙。もう、勘弁してください……


唯一の問題点としては、隣のキモーt…いや客が、やたら鼻をすすり震えてるんですよね…いや、俺だって目から鼻から色んな汁が垂れてるけど、我慢してそのまま垂れ流してんだよ!!……と


さらにおまけとして、『魔法少女まどかマギカ展 もう一度あなたに逢いたい・・・ 名古屋会場』のレポートも再掲。

展示はモザイクアートや新規絵、タペストリーなど見応え抜群
撮影禁止のイラストコーナーがありましたが、原画厨の僕にはマジで最高でしたね…

しかし常時流れてる梶浦BGMのせいで、泣きそうになるもセリフで笑えてくるという

あと、変身シーンの映像が流れてて改めて思ったけど、やっぱり叛逆の変身シーンはダサいよね。悪い意味でダサい。まどかだけはいいけど

戦利品としては…コースターやランチョンマット、ショッパーといった早期おまけも全て確保
さやまどあん狙いで五回引いて、まどか・さやか・ほむほむ・杏子×2出すあたり、
確実にガチャの神が舞い降りてましたね

食事はQBアイスとまどかドリンクアイス
黒糖シロップかけるんだけど、もうQBには見えない…味は普通に美味しいドリンクは微炭酸のピーチクリームソーダ
さすがにカレーをいく勇気はありませんでした


…というわけで、まどかマギカが大好きであり、梶浦由記信者であり、悠木碧の大ファンである僕にとっては最高の神イベでした…こんなのを魅せられたら、もう2014年何も悔いはありませんでした…

というかコレ、セリフが入ることを考えると、悠木碧が司会だった浜松公演が一番の勝ち組だったのでは……?いや他の会場では別のアプローチだったのかもしれんけど


ただ、最後に悲報を述べておきます。

パ ン フ が 完 売 し た こ と を 知 っ た と き は ま た し て も 涙 を 流 し て し ま い ま し た ね …


ちなみにまどか展でも声優のトークイベントがあったんですが、悠木碧と野中藍を選択
773という番号からは絶望しかしなかったんですが、いざ行くと前から2つ目、列も真ん中のブロックの端の席だったのでちゃんと声優の顔も見れ、さらにパネルも見やすいという予想よりだいぶいい席でしたね

まぁ、悠木碧の良さはオケコンのレポに散々書いてあるので、今回はあいぽんについてのファーストインプレッションを述べて今回の記事を終わりにしたいと思います

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あいぽんかわええええええええええええ!!!!!!
なんであいぼんの地声ってこんなにかわいいの?頼むからトークショーの映像BDにして売ってくれよおおおおおおお!!!!!!!」
夏藤涼太

夏藤涼太