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X-メン シーズン5のMASHのレビュー・感想・評価

X-メン シーズン5(1996年製作のアニメ)
3.0
やっとこさ最終シーズン。長かったような短かったような。全体を通して良いアニメシリーズだったが、このシーズンに関して言えば残念ながら有終の美とはならず。

とにかくアニメーションがちゃっちい。これまでの陰影の濃い絵柄から、いきなりのっぺりした絵になりアニメーションもカクカクに。明らかな作画ミスも増え、キャラの顔面なんかは、前シーズンまでと同じ人物とは思えない。予算削減で製作会社も変わったらしいのでしょうがないが。

エピソード自体はそこまで悪くない。「ファランクスの契約」では敵味方の共闘というアツい展開もあったり、「戦火のかなた」キャプテン・アメリカが登場したりと、結構楽しい。

一方で「ジュビリーのおとぎ話」のようなくだらない回、「悪魔の誕生」でいきなりミスター・シニスターの過去回を入れたり、シーズンに統一性がない。そして最終話の無茶苦茶な締めはポカーンとしてしまった。最終話に関してはもう少し丁寧に描けば傑作エピソードになりえたのに。とにかく勿体無い。

シリーズ全体を通しては楽しめたし、シーズン5もアニメーションの酷さを除けばさほど悪くもない。が、人気アニメの締めがこれでは残念と言う気持ちが先に来てしまう。ポテンシャルの高さとラストの尻すぼみ感を考えると『X-Men ‘97』が作られたのは必然かもしれない。
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