原作は未読。
リーベ女学園のお客さんたちと同様に、姉妹同士の振る舞いやアドリブのようなやりとり(本音)も演劇のように鑑賞できるのが良い。愛おしいカップリングはほぼ余興で、お客さんはアドリブを楽しみに見ているんじゃないかと思ってる。
キャラデザや制服や舞台のクラシックな色合いなのもめちゃくちゃ可愛いくて、どこか灰色みがかって陰りがある感じもいい。
お話は人間関係が中心で、各々過去にいろいろ抱えて迷い込んだリーベ女学園を通じて過去を清算していくような感じだった。
個人的に好きなのが人心掌握に長けた主人公が、ここ!っと、その場に最適な振る舞いをして問題を切り抜けるところ。
この作者は本音と建前の振る舞いをよく見ている人だなあと思う。この能力を使うタイミングやギクリと本音が漏れ出た時、漫画のコマのように挿入されるデフォルメされた平面的な絵柄もいい。
店長が結構好きで、あきらかに修羅場を潜り抜けてきたであろう佇まいと、目の前で問題が発生しても動じず言葉を選ぶ姿に妙な魅力を感じた
店の裏にある非常階段が好きです