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シュタインズ・ゲート ゼロのTrainのレビュー・感想・評価

シュタインズ・ゲート ゼロ(2018年製作のアニメ)
4.3
再チャレンジシリーズ。今回はリアルタイム振り。最初にオリジナルの方の感想を述べておくと、それなりに面白かったが世間ほど盛り上がれなかった感じ。劇場版に至ってはラスト以外大いなる蛇足だと思ってる。が、それはもう何年も前の話。点数を見てもらえれば分かると思うが自分でもビックリなくらいに今回楽しめたので見直したら感想は変わるかも。何れ見直したい。

さて、ゼロの感想に入る。当時見てた時は超どうでもいい人物の深堀りという寄り道にイライラして思わず投げ出したが(当時はあんまりシュタゲのキャラに興味なかった)、流石イッキ見、そこらへんは気にならなくなってた。改めて見ると前作で見てるだけでシンドかった岡部もしおらしくなってて主人公として受け入れやすいものになっていたり、岡部に死んだ紅莉栖の記憶を持つアマデウスというAIと接点を持たせることで葛藤面は前作よりも深みが出ていたりと、改善された点も結構見受けられ良かった。

ただ、シリアスな場面で変にコメディ入れたり(ダルの声、シリアスな時くらいイケボの関智一になってよ)、会話の内容が幼稚だったりとアニメ的な要素が悪い方向に作用してて、やっぱりそこはオリジナルの頃から変わらず鼻につく。(鳳凰院凶真のノリが帰ってくる21話から最終話は除く。流石にあれは泣いた。)あと、CIAだの、DARPAだの、組織名をアホみたいに並び立てられるのもな...そういう作品じゃないよねって感じ。

オリジナルとこのゼロによってようやく『シュタインズ・ゲート』という物語は完成するわけだが、ホントに後付けの物語なのかと疑うレベルでオリジナルとのリンクに矛盾を感じない。(覚えてる限りは)まゆしぃが岡部をビンタするという未来を変える条件(笑)こそオリジナルと同じだが、それに至る過程、ドラマとゴールは全く新しいのだから凄い。陳腐な言葉だけど見事なシナリオだと思う。

オリジナルの記憶が朧気な上に情報量が多いので、β世界線のCERNが何で他の組織と敵対してる場面がないのか、かがりが何で紅莉栖に似てるのか、「ハイルナ」の意味とかイマイチ分かんなかった所はあるのだが面白かったことに変わりはない。

どうやらゲームの方は新作が作られてるらしい。ここまで人気となるとアニメ化も既に決定してるようなもんだな。
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