肉体改造が一般化した世界観、スピーディな展開、個性的な登場人物などなど。
どれもが刺激的でテンション高く、疾走感に溢れてる。
キャラクターやマシンの造形、ビビッドな色使いもカッコいいし、音楽もイカしてる。
先鋭的かつポップな味わいの作品…
というか、すごく簡単に言っちゃうと、ノリが良くてカッコいい作品。
全てを失った新米エッジランナーの主人公は、ヤバい仕事をこなしながら成長していく。
そして自分のチームを率いるまでになるが、企業間の巨大な陰謀に巻き込まれていく…みたいなお話。
「どう生きるかじゃない!どう死ぬかだ!!」
そんなエッジランナーの活躍と共に、策略や裏切りだらけの戦い。
そして目的のために肉体の限界をも越えようとする、主人公の破滅的な生き様が描かれる。
当初はカッコよくてノリが良い“だけ”の作品なのかな?って思った。
いやいや、それは全くの早とちりだった。
ハードなSFストーリーでありながら、物語は次第に人間の普遍的な部分へ踏み込んでいく。
肉体改造なんてレベルを越え、もはやバケモノと化していく主人公。
彼は正気を保つことさえ難しくなっていく。
しかしそれほどまでのパワーを欲するのは、愛した女を守るため。
身体が人間らしさを無くしていくのに反し、心はより人間らしくあろうとする。
主人公の純粋な思いは、自己犠牲なんて言葉はダサく思えてしまう。
なんて言い表せばいいんだろ?
わかんねーや。
とにかく激しく燃えて、勢いよく散った、胸熱の物語でした。
面白かった!