八咫烏

【推しの子】第2期の八咫烏のネタバレレビュー・内容・結末

【推しの子】第2期(2024年製作のアニメ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

推しの子供に転生した双子が、母親を殺した犯人を探すサスペンスの2期。
サスペンスではあるが、ファンタジー要素があり復讐劇でもある。色々な顔を持つ作品。

冒頭からタイムリー過ぎるエピソード。原作の改編をめぐる脚本家とのトラブル(本作ではどちらも救われている)
さらに育ってしまった子役の扱いや役者のキャスティング、YouTubeの収益の仕組みなど、1期に引き続きエンタメの裏側を描く事でファンタジーにリアリティを持たせている。
やっぱりこの刺激的な内容こそが推しの子らしさだろう。

そして今期は何と言っても「東京ブレイド」
そこが長いのが不満と言う人も居るようだが、自分はガラスの仮面的な流れも含めて1期よりも見応えを感じた。

作画も高水準を保っている。
特に舞台の表現がとても良くて、ずっと観ていられる画だった。
第1話の舞台の幕があがるシーンは、導入として満点。ワクワクしたね。
役者が演技している時の演出も良かった。あのペンキぶちまけてるみたいなヤツね。

アクア、かな、あかねの三角関係には相変わらず興味が持てないが、面白い新キャラ達には助けられた。
原作者のアビ子に吉祥寺先生、天才役者の姫川大輝。GOAさんと雷田さんに見せ場があったのも良かった。

復讐劇よりも、アクア達の葛藤や成長にフォーカスした今期。
終盤ルビーにヒントを与えた少女と、ラストに出てきたサイコっぽい男。
しっかりとクリフハンガーしていたし、ファンタジー感とサスペンス感が盛り上がって終わった。
ルビーが「知る」過程に、もう一つ展開があっても良かったとは思ったが、おおむね満足できた。

プレッシャーはあったろうが、opも1期に負けてはいないと思う。
原作の完結が近いようで、そうすると3期は結末まで観れるのだろうか。楽しみだ。
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