KEiGO

偽物語のKEiGOのレビュー・感想・評価

偽物語(2012年製作のアニメ)
4.0
青春は、ほんものになるための戦いだ。

アニメ『化物語』では、その圧倒的世界観で一世を風靡しましたが、"物語シリーズらしさ"を確立したのは『偽物語』ではないでしょうか。それは良くも悪くも「まぁ、物語シリーズってこんな感じだよね」という視聴者のアベレージ、言い換えるなら制作にとってのハードルにもなるのですが。

表向きは栂の木二中のファイヤーシスターズにまつわる怪異譚。とはいえ、前半の火憐ビーでは、戦場ヶ原が過去との因縁と向き合い前進していく過程を、後半の月火フェニックスでは、正義とは何かを描いているのがミソ。『化物語』から全体として時間が進んでいるし、キャラクターひとりひとりがそれぞれの人生を歩んでいるのが西尾維新の妙。


そして『偽物語』のレビューで触れずにはいられないのは”白金ディスコ”!
”staple stable”のメロディラインを踏襲した”二言目”、火憐らしいアップチューンの"marshmallow justice"と来て、いきなりのこれですから笑
度肝抜いてきますわ、本当。
改めて聴くと、めちゃくちゃ先鋭的なメロディしてるし、凄く攻めた楽曲に仕上がっていて、とても音楽性が高いと思います。完全な偏見ですが、(星野)源くん好きそう。Yellow Musicのコンセプトに近いものを感じる。
神曲。

なんだかんだ好きなのはEDの"ナイショの話"!ClariSだから基本外れないんですけど笑、やっぱ歌詞がいいよね。妹を持つ兄としてはにやにやしちゃいますね。個人的に物語シリーズでは『暦物語』のテーマ"whiz"と並ぶ名曲だと思ってます。


青春は、にせものだけでは終わらない。



…ぱないの!
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