感情表現にいわゆるアニメ感が少なく、
没入感の高い作品。
作画クオリティが格別に高い訳では無いが、
演出と音の工夫で世界観を作っているのが作品の1番の見所かも。
生活音やサウンドトラックの演出が自然でさもその場にいるような感じがする。
音響がとても良かった。
ヒロイン綾瀬さんはアニメのヒロインにしては珍しく、理性的で理屈っぽいところがある。
感情表現は抑えめというか一見よくわからない。
この辺りも生の人間らしくていい。
服装やネイルなんかも細かく描かれていて、
その世界でしっかり生きている感じがあって良い。
非常に行間を読む力を試される作品で、
退屈に感じる人がいるかもしれないが、
しっとりした一見平坦なシーンの中でしっかりと感情の複雑さが表現されていて見応えがある。
その反面演出によって時系列がよくわからなくなりがちなので集中して見たほうがいい。
見て良かったと思える上質な作品なので、
オススメです。