無事に完結している大人気漫画をアニメ化するってことで、大変な気合を感じる出来映えでした
全編を彩る音楽も北欧の民族音楽風でRPGっぽい世界観にぴったり、解釈一致で嬉しくなります
個人的に好きなのは、1話ごとに収録されている原作漫画の量が多めなことです
だいたい漫画の3~4話分くらいのエピソードでアニメ1回分が作られていて、それが普段の読む速度に近い感じで鑑賞ができるので、まだるっこしくなく楽しく見れました
でも、そのまとめぶりゆえに時々ある『ダンジョン飯』の細かすぎる面白いところがはしょられてしまってるのは残念です
ケルピーの時の回想のファリンがモーニングスターをぶん回してるショットとか、マルシルの魔術学園時代のエピソードを受けた、ファリンの手紙を受けとるライオスのショットとか、無かったり少なかったりしてるのが残念で…(細かい)
人によってこの思い入れのある削られ箇所って違うだろうから、原作厨同士の観賞会なんかもしてみたい
作画も、ほぼほぼ満足です
強めにアクションがある場面では、やや乱れているようにも見えましたが、なんつっても毎回の料理の一枚絵が素晴らしかった 特に肉のサシ
声優さんの熱演も印象的で、ファリンの声が実に素晴らしい 蘇生させたての時の「チル…セン…」の声はまさに生き返ったばかり感をひしひしと感じた
チェンジリング騒動の時のエルフセンシの演技も良かった 作画にぴったりの声色だけど、普段のセンシの声にもちゃんと似てる
あと、声と作画のハーモニーで凄く魅力的だったキャラと言えばオークの族長の妹のリドですね
漫画で見慣れていたはずなのに、登場したとたん「これはオーク世の絶世の美女!」と驚く魅力を感じた 麗しい
漫画からアニメになったことで、ライオスが魔力酔いをした際の死霊たちの訴えがちゃんと分かりやすい声になったのは、やや残念でした
漫画ではひらがなを読みにくいフォントに描き替えてある場面で(よく読むとぞっとする)仕掛けになってるから、アニメでは逆再生の音声とかにして欲しかったなあ~
でも、おおむね満足のいく仕上げで作って下さってあるし、24話も作ってもらって折り返し地点に着いているし、第2期も決まって嬉しい限りです 新シーズン、じっくりお待ちしてます