Breminger

ダンジョン飯 第1期のBremingerのレビュー・感想・評価

ダンジョン飯 第1期(2024年製作のアニメ)
4.7
2クールに渡ってお届けされた大傑作。
今作の最初の目的だったフェリンの救出を1クールの終盤にしっかり持ってきてるのもブレてない良さがあって、そこにも食が近くにあったりとダンジョン飯というものをここまで貫き通して作っている事にも感動した。

2クール目では少しシリアスな場面が増えて、毛色がグッと変わるシーンもありますが、バランスが悪くならないようにコメディシーンではとことん暴れてくれたりと、バランスの取り方が絶妙なのも今作の魅力だったと思う。

だんだんライオスの変態度が増していくのが面白くて、序盤こそシンプルな主人公だなと思っていたのが嘘なくらいクレイジーになっていったの好き。
マルシルは1クール目での禁忌を犯した自分との葛藤が描かれつつも、ファリンを助けるためならばと奮起する流れはグッときました。相変わらず一番災難な目に遭いまくるのもマルシルなので、最強の緩衝材すぎる。
チルチャックも超苦労人で、面々がボケ寄りなのもたってツッコミに回らざるを得なくなった中でもブレずに行動して律してくれるし、意外と年齢が上だと分かってからの立ち振る舞いも良かった。
センシも変わらずのマイペースだけれど苦手なものが判明したりとリアクションが大きめになっていたのも面白かった。
途中から合流するイヅツミは結構頑固で好き嫌いが激しかった中で、パーティとの仲を深めながら少しずつ食事を共にしていくという食を扱う作品としての肝を抑えているな〜と嬉しくなった。

TRIGGERが2クールに渡って最高のアニメーションで作り上げてくれて、キャラクターの表情の豊かさやダンジョンの構造のワクワク感、普段見る料理とはまた違う美味しさを纏う飯の描写だったりと、これを全身で浴びれる喜びに浸れた。

2クールOP・ED4曲ともバンドが担当してくれていたのが胸熱で、バンプ・リョクシャカ・sumika・リーガルリリーと豪華な顔ぶれで、どの楽曲も素晴らしく、1クール目はOPが落ち着いていてEDがアップテンポだったのが、2クール目では逆になっているというのもとても良かった。
どの楽曲も原作を大切にしてくれているなぁというのが伝わってきて4バンドの好き度が更に上がった。

2期も制作決定という嬉しい情報が出てきてくれので、この先も生き甲斐として存在してくれることに大感謝。
Breminger

Breminger