ろいろい

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのろいろいのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年製作のアニメ)
5.0
"なぜか、AIが私の命令とは違う行動をとったようだ"

■感想
2期になっても内容が濃い…!!
1期と違い、ストーリーの特徴として1話1話が独立していない。さらに政治・思想色が強く濃くなっている作品。
物語の経済状況、世界情勢の背景をすくいながら視聴しないと恐らく全容は理解できない。
ただし、理解すれば全てのピースが繋がり、鳥肌を立たせながら視聴できる👀

まず、第1期の流れをしっかりと汲んだ上でのストーリー展開、素晴らしい👏
メインに「個別の11人事件」から始まる一連の事件を置きながらも、そこに主要人物を掘り下げるエピソードが絡められたりしていて、見応えがある。
特に本作は少佐の過去が描かれていて、カッコいい少佐の女性らしい部分も見ることができる。

個人的にはタチコマが命令を無視し、自己犠牲・自己判断で動いた話が最&高😭😭
『ゴーストはどこに宿るのか』という攻殻機動隊の主題をよく表している話だと思えた。

視聴後気づいたのだけど、攻殻機動隊は"不可能なことに挑戦する無謀さ"ではなくて『可能な範囲で正義を貫いていく』ことに面白さが詰まっているのじゃないかな?
そこにリアルさと気品がある。

イーロン・マスクが率いるNeuralink社が電脳技術を発表した今、本作は、現実と地続きになった『手を伸ばせば届くようなフィクション』となっている。
"私はこれほどクオリティの高いアニメ作品には二度と出会わないであろう"そう思えた作品でした。
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