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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXのshunのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2002年製作のアニメ)
5.0
電脳化、義体化が進んだ近未来の日本を舞台に人間の定義や存在意義、社会問題描くシリーズ。
スカヨハ主演のハリウッド実写化の前に日本のアニメ版や映画も観ておこうと思いSACから観賞することにした。

アニメにハマることってあまりなかったけどこれは一気に観た。毎話考えされるし9課の面々がみんなかっこいい。
「我々にはチームプレーなどという都合のいい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
引用の量もすごいし名台詞ばかりです。しっかり観てないと置いてかれちゃう。

特に12話は良かった。映画など娯楽を問う。
「夢は現実で戦ってこそ意味がある。」
「本当に観たい映画は1人で観に行くことにしてるから」

「リアリストだな」
「現実逃避をロマンチストと呼ぶならね」

主人公である少佐も謎が多い。見た目は女性だけど中身も女性とは限らないよね。でもこの世界では性別なんてのも関係ないのかな。年齢という概念も薄まってきている。
セーフハウスのくるたんやランちゃんとの関係も気になる。
それにしても少佐はいつもすごい衣装着てるな笑

「ロボットを買って自分好みの女性にしようなんて発想からしてマッチョよね」
「機能しない名ばかりの英雄よりも夢を語り続ける人形の方がいくらかマシよ」

バトーとトグサのコンビもいい。
「変えられない過去なら、いっそこのまま墓まで持ってくさ」
義体ばかりの中で生身ながら活躍するトグサがいい。笑い男と同じ声優なのも。

そしてタチコマが癒しだった。彼らがただのロボットから次第に自我を得て思考し死を体験したに感動した。
個性のなくなった世界に希望があるとすればそれは好奇心なのかもしれない。
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