このレビューはネタバレを含みます
実際の丸山ワクチンの認可に関する問題をモデルとした笑い男事件を主軸とした至高の名作。原作、及び押井版と一線を画す第3の攻殻機動隊は一見取っ付きづらいように見えて見るものを魅了する深く、作り込まれたストーリー、キャラクターの魅力に溢れていてあらゆる人にお勧めしたい作品である。
メインストーリーとなるcomplex、単話エピソードとなるstand aloneという分け方もめちゃくちゃオシャレだし、stand aloneもとにかく面白い。暴走の証明で暴走戦車の思念を読み取った少佐の表情はいつまでも忘れないし、高度に進歩したAIを持つタチコマが涙を流す硝煙弾雨は一度見たら忘れる事ができない。
そして最後の笑い男とのやり取り。初見では何を言ってるんだこれとなる難しい舌戦は2回目、3回目と本作を見るたびに新しい理解、解釈を得られどうやったらこんなストーリーを思いつけるんだと感激する。
基本的には4.5以上のスコアはあまり付けないが文句なしのスコア5。今までで見たアニメの中で間違いなくナンバー1。
追記 最高にかっこよくて、最強だった少佐 もう会えないなんて寂し過ぎます。本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りします。