「勇者が魔王を倒し、平和が訪れました。めでたしめでたし」から物語が始まる。
全編がいわばアフターストーリーで、主人公のフリーレンが本来は脇役のキャラクターを主人公にしましたという感じでとても独特な雰囲気にが作られている。
長命なエルフが主人公で色々達観しているため、少年漫画原作にあるまじきほど情感がドライ。それでいて冷血になりすぎないバランスが保たれているのが素晴らしい。
魔法体系の世界観も丹念に練り上げられており、この世界では科学の代わりに魔法が活躍していることがすんなり世界観として納得できる。
時折はいるバトルの駆け引きも、シュールなコメディセンスも抜群に良い。
映像的には点描の描写がびっくりするぐらい上手い。
実写経験もあるエヴァン・コールの音楽もヨーロッパの伝統音楽を思わせる土の香りがして、実在感がある。アニメにこの楽曲はアンバランスな気もするのだが、不思議とマッチしている。
テレビアニメでどこまでやるか不明だが、黄金今日のマハト編が早く観たい。
そこだけ「劇場で」になっても、多分観に行く。