このレビューはネタバレを含みます
全28話。
魔王が倒れた世界で勇者・ヒンメルとの思い出を辿りながら天国を目指すフリーレンの話。
な、なんだこれ〜〜〜〜〜〜!!!
ドぎつい鬱展開があるとかではないんだけど、喉にひっかかった小骨みたいなチクっとする悲しさがずっと後を引く、みたいな作品。
ファンタジーにありがちなラスボスを倒すぞ!っていうジャンプ系の王道の展開ではなく、むしろキャラクターの心情描写に特化した少女漫画チックなところがある。想像してたストーリーと違ってて唸りました。よすぎる。
絶対さぁ………ヒンメルってフリーレンのこと好きじゃん………!!
こういう男は一途なんだって相場が決まってるんだ。たぶん、お嫁さんも娶らず、ただただフリーレンのことを想い続けて死んだのだろうな……ウッ(不整脈)
ヒンメル自身もフリーレンと結ばれることなんてハナから期待してなかったと思うんですよね。受け取ってもらえなくても、気付かれなくても、それでもきっとたくさんの愛情をフリーレンに捧げてきたのだろうな。
そうやって過去に取り残されていたヒンメル愛情を、いまにしてようやく理解していくフリーレンの尊さがさ………たまんねぇですよね!!!
鏡蓮華の指輪のくだりとか心臓ギュン!ってなって一旦スマホ置いてフゥ……(平常心)ってやってたもんな。
フリーレンに他意はないと理解していながら、その指輪を選んだことが必然になるように傅いたヒンメル、まじでさァ……もう……結婚したら……??
フリーレンはさ、ヒンメルが自分のことを好きだったってまだ気づいてないのだろうな。他者への恋愛的感情に疎いから。
天国を目指していく中でひとがひとへ向ける愛を理解していって、「ヒンメルのことをもっと知ろうとすればよかった」と泣いたフリーレンの心そのものが正しく愛だったと知ってほしいですよね。
その状態で天国でヒンメルと再会してほしいと強く思います。
フェルンとシュタルクの関係性もニヤニヤします。なんなら先にこのふたりが恋愛がらみでモダモダして、それでフリーレンが「恋愛感情ってこういうやつか…!」ってなってほしい。
シュタルクは奥さんの尻に敷かれそうなタイプというのもさらに良い。これは持論ですが、尻に敷かれるタイプの旦那のほうが夫婦関係は良好にいきます。(結婚させる気満々)
作画も終始とっても綺麗でマッドハウスすげ〜〜〜〜!となりました。
画面、微妙〜〜〜〜に色収差っぽいエフェクトかかってますよね??
ちょっと目がチカチカするけど、フリーレンの世界に独特なノスタルジーさが出ててとても好きでした。
このあとはマッドハウスのアニメ観漁ります。