このレビューはネタバレを含みます
無能(だと自覚している)主人公が周囲に無条件にヨイショされ、実力と地位のギャップに翻弄されつつもハッタリを駆使しながらなんとかやり過ごすというストーリーは、ありがちだがわかりやすい。
一度死んでも魔核によって復活が可能という世界観は、コミカルファンタジーとしてはギャグに昇華できるため有用かもしれないが、シリアスな戦闘シーンでは緊張感を削ぐ枷になってしまっているような……。魔核を無効化する神具というアイテムの設定もあるが、なんだか設定が歪に感じた。
テラコマリが烈核解放を発動すると超強力な戦闘能力を得る代わりに意識を失い、気が付いたときには周りを皆殺しにしてしまっているという設定は、実に厨二病チックすぎる。それでいてアクションシーンの作画も迫力に欠け、全体的に残念に感じてしまった。