このレビューはネタバレを含みます
ゾンビになって日常生活が崩壊してしまい,ブラック企業で酷使されていた主人公が自由を満喫するためのやりたいことリストに従って行動する。
やりたいことをかなえながら,生存者を探すロードムービーなのだが,最後に主人公の実家のある群馬に帰って,そこに大学の同級生でブラックなやりたいことリストをもった悪役が登場する。彼によってゾンビから村を守っていた障壁がとりはらわれてしまい,村にゾンビが襲ってくる。
最終回としては悪役が小物で盛り上がりに欠ける。ゾンビ以前の生活で鬱憤を抱えていた者として主人公と共通するはずの悪役たちがどこで道を間違えたのかという掘り下げはなく,単に主人公が妬ましかったというだけで,生存者たちをゾンビにしたいというつまらない動機と行動。
最終回エピソードも中盤くらいにして,最終回は大団円を迎えなかったので,1クールつきあった満足感がない。
序盤の抑圧された日常からの解放感から失速してしまった。