このレビューはネタバレを含みます
「ヒーロー」を描くにあたり「強さ」をアクション含めて真正面から描きつつ、その対比として「強さ」に固執し他者を害する「有害な男らしさ」をきちんと描いた、という一年通して「軸」がぶれなかったことはよかったものの（特に、自分が弱いせいで他のものに迫害されてしまうため、却って他者を害し自身が優位であると振舞おうとするバッタモンダ―の描写はすさまじかった）
しかし、アンダーグ帝国の「真相」が最終盤にサラッと描かれただけだったり（中盤にスキアヘッドが何をするでもなくふらっと出てくるだけだった辺りで話を進めていてくれれば）、20周年ということで『ふたりはプリキュア』の要素が強くなった結果関係性が固定され、ツバサとあげはというそれぞれ「男の子のプリキュア」と「大人のプリキュア」という新しい属性を取り入れたはずのキャラクターが置いてきぼりになってしまったりと、周辺的要素がおざなりになってしまったのはもったいない
