このレビューはネタバレを含みます
ただのレース作品かと思って観始めたらまさかの震災を扱う作品
「レース中の事故」がもはやレースを扱う作品のベタになっている中で、震災の傷を持つ人間との交わりを描くことで1段階抽象化した概念として扱おうとするのは挑戦的で良かった
応援することはエゴだと思ってしまう気持ちも分かるけど、それでも応援してくれる人達の存在を感じ、応援が力になっていく様子にはアツくなる
最終話で悠が優勝するのも、スポンサー・事故・怪我という運と実力の複合要因で理由付け出来るような展開で丁寧だった
◎各話の印象的なシーン
2話 “F4ではマシン性能差が無いからドライバーが大事”って話からの悠の変化!町の人たちに応援されている様子やちびっ子からのエール!最高!
4話 「表彰台上ったら写真撮ってよ」は1話でも投げられた台詞だけど全然意味合いが違うの良い
9話
レースの事故に震災を重ねる脚本
事故も運だと割り切るドライバー達、後悔が呪いとして残り続ける被災者達
現実はそんな簡単な話では無いけど、撮影時の内カメを描写せず、あのタイミングで見るセルフィーと共に呪いが解ける演出は素晴らしかった