このレビューはネタバレを含みます
医者として人間として、エリーゼというキャラクターが出来すぎていて感心しながら見ていた。最終話での王の疾患が何か、全て正常値で持病が糖尿病というだけなのに血圧がどんどん下がっていく、この状況で頭を巡らせ最終的に肺動脈血栓にたどり着いた時は感嘆してしまった。この時代血栓の有無を測るものはない為に開胸して診断がもし違ったら等心配だったが、無事血栓が見つかったエンドでホッとした。
スーパードクターとしての前世の記憶を持ったまま生まれたエリーゼが新しい世界で医師として認められるまでのアニメ。面白かった。
内容
2.周りの人たちに訪れる悲劇を回避すべく、リンデン皇子との婚約を破棄しようと決意するエリーゼ。「皇后になるのではなく、医者になりたい」とミンチェスター陛下とリンデン皇子に打ち明けるが、願いはすんなりと受け入れなかった。そしてエリーゼは陛下に"あと6ヶ月で医師の試験に合格しろ"と難題な賭けを持ちかけられてしまい挑む事に。
3. 身分を隠し、テレサ病院に見習いとしてやってきたエリーゼ。可憐なエリーゼの姿に驚きを隠せないグレアム医師と患者たちはエリーゼに冷ややかな視線を送る。物怖じしないエリーゼは、天才外科医・高本葵だった頃の才能を発揮して次々と患者の容体を良くしていく。一方、エリーゼの才能を疑う者もその働きぶりに脱帽なのであった。
4. エリーゼに婚約破棄を求められたリンデンは、エリーゼのことが気になってしょうがない様子。一方、エリーゼは持ち前の医学知識で頭角を現し始めていた。そんななか、テレサ病院に重症患者が運ばれてくる。患者と共にやって来た謎の美青年はリンデンが変装した姿だった。エリーゼの様子を偵察しに来たのだったが、プロ同然の働き姿に驚く。
5. 圧倒的な医術で難関な脾臓摘出手術を成功させたエリーゼ。類い稀な才能に感銘を受けた医師たちはエリーゼに医師試験の受験資格を与える。着実に医者への道に進み始めたと喜ぶエリーゼだが、その一方で医師試験の難易度をあげて医師免許をとる事を邪魔しようと企むミンチェスターとベント卿がいた。
6. ミンチェスターの誕生祭で恋のライバルだったユリエンと再会するエリーゼ。ユリエンにした酷い仕打ちを思い出したエリーゼは、心を改めてユリエンに優しく接する。その甲斐あってか2人は和解。エリーゼがホッと安心した矢先、ミンチェスターがリンデンとエリーゼが婚約したかのような発表してしまう。医師免許を取れば結婚しなくて良いかけをしているのに。
7. 誕生祭で皇室の者がパーキンソン病により窒息死寸前の状態に。一刻を争う処置を行うことになったエリーゼは、なんとか患者の命を取り留めたが帝国初の気管切開手術だったためにエリーゼは不敬罪に問われて捕えられてしまった。ミンチェスターはエリーゼの処置が完璧ではないと睨んでおり、落ち度はないかとグレアムたちに調査を依頼したがどの医者も脱帽するほどの完璧な術であったことが分かる。医師らはこれ程完璧な術を行なったエリーゼに会いたいとお願いする。
8. 身分を偽りテレサ病院にいたエリーゼだが、会いに来た医師たちに皇室の人間だということがバレてしまった。エリーゼは医師で師匠のグレアムとの仲を取り戻そうとグレアム宅へ訪れるが、一緒に住む女性が突然倒れ命を助けるピンチに見舞われてしまう。原因不明の病に立ち向かうエリーゼとグレアム。天才と呼ばれる2人は手を取り合って模索するもヘルニアによる腸管壊死が疑われた。
9. 皇室薔薇勲章を受勲した翌日、前世で敵対していたチャイルド家に泊まることになったエリーゼ。考えてもいなかった展開に驚くエリーゼをよそに、ユリエンは色々なことを成し遂げたエリーゼに感心を寄せていた。和やかに進む会話の中でユリエンとエリーゼは誰にも言ってこなかった胸の内をひとつひとつ溢していく。
10. ロンと急遽お出かけすることになったエリーゼ。ロンの正体がリンデンとは知らずにドキドキなエリーゼと、ポーカーフェイスを貫きながらもエリーゼにときめいているロン。絵に描いたような甘いデートのさなか2人は事故に巻き込まれてしまう。一夜で互いの心は近づき合うが、ロンはこれで暫く変装して会うことが出来なくなる為に思うところがあった。
11. 皇室薔薇勲章の授賞式に出席したエリーゼ。多くの人たちから祝福されるがエリーゼは二日後に行われる医師資格試験のことで頭がいっぱい。そんなさなか、ミンチェスターが突然倒れてしまう。原因を追求しようと奮闘するエリーゼだが答えは見つからず。一方、世間は陛下毒殺未遂事件と騒ぎ出してしまう。
12. 悲劇が起こるまでもう時間がないと感じたエリーゼは、大切な人の命を守るため、リンデンを悲しませないために懸命に死力を尽くす。そしてついに始まる医師資格試験。結果は首席で合格。全ての行事を終えたエリーゼに多くの人が感心を向け、エリーゼはこの世界で医者としてどう生きていくか強く確信していく。