私立征嶺学園に通うロシア人の父を持つ銀髪ハーフの女子高生アリサ・ミハイロヴナ・九条(通称アーリャ)と隣の席になったアニオタ男子・久世政近。アーリャはいつも彼に小言を言うもロシア語でデレてきて実はロシア語が分かる政近が悶えるというラブコメ。原作は燦々SUNのライトノベルで”角川スニーカー文庫のラブコメディ作品としては初の500万部を突破している”(wikipediaより引用)の大ヒット作品。
ヒロインのアーリャは試験では学年1位・スポーツ万能の才色兼備で生徒会では「会計」を務める完璧超人みたいな存在です。始めはクラスでこの2人がいちゃつく『からかい上手の高木さん』タイプかと思っていましたが実は違っていました。当然のように男性からモテるのになぜかフリーでかつ人間関係がうまくいかないというアーリャの生徒会長選挙を助けるという実は超絶有能であった政近の凄さを認識するというヒーローものの一種のような様相を呈しています。普通嫌味な存在になりそうですが普段やる気がないという『必殺仕事人』の中村主水みたいな感じがその辺りを中和していました。あとラブコメだと男友達が希薄なパターンが多いですが政近はその辺りのコミュニケーションも上手いのがアーリャと対照的なのがキャラとして立っていました。
主人公の幼馴染で超美女というのは有りがちですが実妹というのはなかなか斬新。兄の政近とは仲が良いけど生徒会長選では戦うというのも展開として良かったと思います。