七変化する早見沙織の演技が最大の見所なラブコメ作品。物語は最低限の要素しかなく、シチュエーション毎のシーンを楽しむといった印象だ。そもそも原作がSNS発の「Twitter漫画」(あえてこう表現する)であり、ふと目に留まったときに読む各話は楽しいが、まとめてストーリーを追うには起伏が乏しいので、さもありなんと思うところだ。そう考えると導入部に主人公とヒロインの出会いを描き、エピソードを繋ぎ二人の物語として1クールの話数に落とし込んだ脚本はむしろよく出来ていたと思う。思い出を辿りながら未来を意思決定する最終話がとても良かった。