以前まではただの日常アニメとしか
見ていなかった『けいおん!』
今、山田尚子監督の事を少し知って改めて観てみると、ものすごく暖かくて彼女たちの青春がとてつもなく輝いているように感じて最高のヒューマンドラマだなと。
彼女たちが文化祭等で演奏する時、ギターを弾く手元やドラムを叩く様子は多く描写されず、部室や校内の景色が映し出される。
これは彼女たちの演奏の上手さを重視しているんじゃなく、何よりも彼女たちのこれまで過ごしてきた日常とそこで生まれた絆をこの演奏で一気に解放して確かに生きていると実感してることを表しているんじゃないかな。
第1期は唯が軽音部に入部し、音楽を始めて夢中になれる物を見つけていくお話がメインで、その過程でのお茶をしたり、遊んだりする日常も無駄じゃなく必要な時間なんだと、4人の空気感が自然と作られていき、後輩のあずにゃんも迎え放課後ティータイムのオリジンが描かれていく様子は何とも微笑ましく眩しい。
そんなパワフルで暖かい山田尚子監督作の『けいおん!』は今も色褪せない最高の青春ヒューマンドラマとして完成されている。
りっちゃん可愛すぎ。