このレビューはネタバレを含みます
1話1話が短くてサクッと見れました。サクッと見るには勿体無いくらい、スケールが壮大過ぎて。もっと深堀りしてくれても良かったなと思うくらいでした。
火の鳥原作は未読です。めちゃくちゃ長いから、読んでこなかったです。おそらく一部を切り取ったのかな?望郷編と書いてあったので。それでも濃密でした。SF好きとしては色々考察し甲斐があって、めちゃめちゃ面白かったです。
エデンの人たちはまるで縄文時代の人たちのようで、稲作をして穏やかに暮らしていました。それが他の星から来た悪い人によって、色んな煩悩を与えられ、崩壊していくのが、日本史を見ているかのようでした。構築と破壊が繰り返されている。宇宙も地球もそれを繰り返している描写があって、ロミが泣いていたように、同じ気持ちになりました。宇宙は莫大で壮大で、時間なって一瞬なんだけれど、人間にとってはその小さき一瞬を生きるから。わたしは絶対コールドスリープなんてしたくないなって思いましたね(笑)変わってしまった世界を見たく無いです。
その中でも自然の良さが描かれていたので、まだ救われました。やっぱり人間は自然無しでは生きられないのだなと。駿のもののけ姫のように、それを思わされました。その少なき自然も、破壊されてしまうラストはとても悲しかったです。でもきっとちひろちゃんによって委ねられた種子が、手のひらの中の希望に見えたので、どうにかなるのでしょう…。
含みを持たせた終わり方で、色々考えさせられました。見て良かった。もっと見たかった気持ちになりました。是非、おすすめ。
余談、窪塚洋介の声はあんまりだったなぁと(笑)全員声優さん使って欲しかったですねぇ〜。