このレビューはネタバレを含みます
ロボットアニメの駄目なとこだけを煮詰めたような作品
・尺が足りなくてスペイザーがいてもいなくてもレベル
・マジンガーの復帰も無駄に遅い
・概ね自業自得な悲劇が多い
・ムキになった弓教授
姉妹の恋人を寝取った上にどう見ても自分のせいでルビーナが死んだのに『なぜこんな事に』のテロンナ
ブラッキーを殺す機会はいくらでもあったのに泳がせたグレンダイザー陣営
甲児やさやかさんがどんどんと好戦的になっていくのに戸惑うデューク、という作劇が
最後の『ルビーナを殺す必要があったので殺しました』という雑な殺し方で台無し。
例えばルビーナだけ察知できる能力があって庇うとか。それこそキングゴリ戦で苦戦するところを助けるとか。
あるだろ。無駄な尺散々使ったんだから。
痴話喧嘩してたらブラッキーが出てきていきなりデュークに当たるビーム撃って、ルビーナ死んだらそれ以降は一発も当たらなくなりましたじゃねーんだよな。
・カセド、複雑な動きをするかと思いきやあっさり退場
・そもそも13話しかねえのに地味な技を使ってる場合かよグレンダイザー(スペイザーが増えるのが遅いのもある)
・最終回なのにキングゴリに武器を使わないマジンガー
・どうも暴走したグレンダイザー、ルビーナもデュークも全然殺せないので危機感に欠ける
・マーズみたいな『敵に脅迫されてグレンダイザーの敵に回る人類』も描写が中途半端
・もう最初からグレンダイザーと3大のスペイザーで乗り込んでも勝てたのでは?
・ひかる、単に存在が意味不明
・グレンダイザー、最後にルビーナ復活させるならご都合主義でも救いはあったけど 単なる謎の遺体回収(説明がない)
・最後の甲児の笑みも意味がわからないので『なにわろてんねん』になる
・こんなんでハリウッド映画みたいな続編匂わせ要らんねん
別にダイナゼノンみたいにブレイバーンみたいに1クールでもカッコイイロボットとドラマは描ける。
原作の要素を入れつつ新解釈も盛り込もうとしてロボットのカッコよさを描くのを忘れ、
変な痴話喧嘩の果てに誰も恋愛的には成就せず、カサドのコンプレックスは晴れず、
ひかるの正体も良くわからず、弓教授はデュークと和解せず、
凄いな、過去の遺産をこれでもかと食い潰したな。
続編やOVAでテロンナが死んでルビーナが復活したらちょっとだけ点数上げるわ。
あと、これに限らず奪還のロゼとか
『原作ファンだから楽しめた』
ないしは
『原作を知らないから楽しめた』
みたいな感想を目にしますが
それ、主語デカイっす。