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夏目友人帳 肆のhirokiのレビュー・感想・評価

夏目友人帳 肆(2012年製作のアニメ)
4.8
夏目の子ども時代がより詳細に描かれたシーズン4。両親を早くに亡くし、親戚の家をたらい回しにされてきた中でも、いい人たちも当然いた。

しかし、まだ少年だった彼は自分だけに見える妖怪を怖がり、周りの人に不信感を抱かせてしまった。それは仕方のないことだったと思う。

心から帰っていいと思える場所がない彼の孤独。呼んでも決して届くことはない亡き両親へ助けを求める声。

思い出したくない辛い過去も、今の自分を作ってくれたと思える夏目はすごい。辛い日々を乗り越えて今は温かい人たちに囲まれている。本当に良かったなと思う。ニャンコ先生の温かさも心に染みる。

胸が苦しくなるような辛さと温かな優しさを同時に感じさせる夏目友人帳。その理由は、夏目の柔らかい語りであったり、エンディングへの持っていきかただったり、色々な要素があると思う。今シーズンの最終回は特に感動して涙が出た。
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