作品タイトルに悪役令嬢と付いてはいますが、高飛車だったり下々をいびったり、他の作品で必ずある悪役要素や断頭台などは(3話消化時点では)特に出てきません。
ヒロインは何度も自分自身の生と死を繰り返していて、前世、前前世、前前前世などなど毎度異なった人生のループで身につけた知識と経験を活かして生き延びて行くお話。中世版シュタインズゲート。
男勝りなキャラではなく、行動力が高く、聡明、勇敢、男に媚びない、西洋的な意味合いの『女子力』がとても強いです。バイタリティの化身。
だからと言って男相手に、男なのに弱いなど逆差別的な苦言を呈する事もありません。慈悲深く、不運に苛まれた人や平民など社会的弱者への理解もあります。
それって悪女どころか現代的なヒロインなのでは?
男性キャラはイケメンだらけ。全員乙女ゲーに登場していそうな雰囲気ですが、そんなにクドさは感じないので性別問わず視聴出来ると思います。
映像はウマ娘2期以降の制作会社で、作画が綺麗です。乱れを気にせず安心して見られます。
命日まで5年間あるのに12話完結では展開が遅く、物足りなさが若干残りました。
ですが、脚本も作画も丁寧に描かれており、殿下に夢中になりつつあるリーシェと最終話でも伏線を増やすようなセリフを口にしたアルノルトの顛末も気になるので、2期以降があったらいいですね。