等身大のありのままでキャラクターが作り込まれているからこそ、物語に没入してしまうのが本シリーズの魅力である。
部長という立場を通して数々の選択を迫られ、葛藤に押し潰されそうになる今期は、シリーズの中でも最も負の感情が強かったように思う。
終盤の展開で物議を醸していたようだが、テーマとしては十分芯は通っており、部長の毅然とした態度に心を打たれるエモーショナルな脚本だったと思う。
アニメーションに関しては、全盛期と比べるとどうしても静的になってしまっていたが、こればかりはやむを得ない部分だと思う。シリーズ完結まで導いたキャスト・スタッフ陣には、敬意を表したい。