濃密な三年間のフィナーレ。
北宇治高校のユーフォニアム奏者・黄前久美子は遂に3年生になり、部長として奔走していた。そんなある日、北宇治高校に転校生・黒江真由がやってくる。久美子と同じユーフォニアム奏者である彼女だったが、実力主義の北宇治高校に馴染めない様子で…。
演奏よりも人間関係のギスギスを前面に押し出したシーズン3。部内が不協和音状態になったりして黄前さんがとても大変そう。頑張れ!とエールを送りながら鑑賞していた。
黄前久美子が部長として部を鼓舞する姿がとても立派で1年生の頃から知っているからこそぐっと来る。特に関西大会前の演説と公開オーディション後の演説は涙なしでは見れない素晴らしいシーン。
12話の結果が原作とは違うと知ってビックリ。個人的にはアニメの結末で良かったと思う。この結末だからこそ黒江真由は救われただろうし、黄前久美子の進路にもより納得がいった。そして、「北宇治高校は実力主義」を部長自らが体現したことも北宇治高校にとって良かったと思う。
過去シリーズでも感じたけど、部活というものに青春をかけてぶつかり合ったりしながらも一つの目標に向かって頑張る姿が眩しい。黄前久美子たちの物語が終わってしまって悲しいけど、スピンオフでもいいから次の曲がはじまってほしい。それまでは彼女たちが響かせてきた曲の数々を1から再びたどっていこうと思う。