久遠

響け!ユーフォニアム3の久遠のネタバレレビュー・内容・結末

響け!ユーフォニアム3(2024年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

部長になった久美子は3年生となり、新入生も入り、最後のコンクールに向けて、動き始めた。目指すは全国金賞。ただ今までと異なり、自身のパートだけでなく部全体を見なくてはならず、次々とトラブルが。そんな中、吹部強豪校から転校生がやってくる。彼女は、久美子と同じユーフォニアム奏者だった。彼女の存在が、久美子を大きく揺さぶる。

さすがの美麗すぎる作画。特に光の描き方が、秀逸で心が洗われる。曲決めの時、車のライトでの光の入れ方などなど、京アニさん光の魔法使いです。

そして今回はやはり、転校生の真由ちゃんの存在が大きい。あすか先輩卒業後、部内で1番上手なのは久美子で、上手くなりたい、特別になりたい麗奈の特別でいたいと頑張ってきた久美子の前に、自身と同等以上の真由ちゃんが現れて。でも真由ちゃんは中学のある経験から、コンクールに乗り気ではなく、ソリのオーディション辞退をなん度も申し出てきて。
久美子役の黒沢さんの演技ほんとすごい。できることなら、自分がソリを吹きたい、でも北宇治が全国行けるほどの強さを持つようになり、曲げずにきたことは完全実力主義の姿勢、そこは裏切りたくない。自身が感情的にならないように、あえて押し殺している演技に心苦しくなるし、意思を明確に伝えるための強い言葉、部がバラバラになりそうな時にまとめた部長の名スピーチ、どれも素晴らしかった。
特に泣いてしまったのは、やはりソリの再オーディション。1年生の時のことと重なり、あの時の言葉、あそこから始まった裏切らない想い。まさに集大成でした。

響け!ユーフォニアム
感動をありがとうございました!!!
久遠

久遠