KanoTomohito

T・PぼんのKanoTomohitoのレビュー・感想・評価

T・Pぼん(2024年製作のアニメ)
4.0
暴力や戦争を含む過去の出来事を単純に現代の倫理観をもって裁くのではなく、その時代の文脈を尊重しながら理解し教訓を見出すことが歴史学の営みであるが、本作は敢えてその前提を覆す。

クレタの生贄や中世の魔女狩りの「不幸」な死を救うのは、現代(や未来)の人権思想に裏付けられた10代の猪突猛進な正義感。紛争地域の少年兵を彷彿とさせる危うさを感じる。特攻隊員のように、ときに正義は相対的に対峙して提起されるのだけど、いつも最後は助かって良かったねってなる。むむ!

歴史改変はF先生が何度も挑んでいるテーマ。このむむ!なモヤモヤを、少年誌で掲載してしまうのだからすごい。
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