2020年代の実写の感触を存分に取り入れたアニメをからすると、背景や作画なんかはとてもゆるい。一気に見るんじゃなくて週一付き合いたくなるような感じ。物語も良い塩梅で、良い意味で普通。ふつう(?)に異世界から日本に転生してきた亡国のお姫様(ここはちょっと捻ってると思う)と、その従者がカルチャーギャップを受容しながらも、いろいろな問題に巻き込まれていく。この需要の仕方が毎回見どころで、新興宗教や性風俗にホームレスなどの、異世界と生じるギャップの一端である現代日本の背景には非常に生々しい問題が描かれているものの、非常に軽やかに物語は展開する。
舞台が岐阜で背景に岐阜城が度々と出てきて、そちらになじみがある身としてはなんか嬉しい。無性に岐阜タンメンが食べたくなるアニメだった。