皆んなに馴染み深いポケモンのストップモーション・アニメーション！
ポケモンを小さい頃から観ていたハルくらいの年代からその子供や家族が楽しめるアニメーションだと思います。
主人公ハルの表情と声はこの作品の中で最もバラエティに富んでいて、観ているこちら側はすんなりとこの世界観に没入していけます。
（ハルの人形の顔のパーツは30種類ほどあるそうです！）
物語の冒頭、ハルの抱える仕事やプライベートの不調は社会人なら多かれ少なかれ体験するものかなと……
それ以上にこの世界に引き込まれるのは主人公のそういったことよりも、この舞台の再現性にあります。
例えば、ポケモンの造形一つとっても、メタグロスやゴローンのようなゴツゴツして規則性のあるフォルムの質感やオオタチの近くに寄った時の毛並みと細部にこだわりを感じます。
特に好きなのはコダックの動きや表情。
初期のアニメーションでカスミに会った時、少しおっちょこちょいな行動とマイペースな性格で掴み所のないところがあるもののどこか憎めないキャラクターそのまま！
あとこの作品を通して描かれる、「今の状況からより良くなりたい」というテーマは色々な切り口で語られるけど、当事者の外にいる人たちはどこか深くまで立ち入らない雰囲気……
もちろん、解決して皆んな次のステップには進むんだけど、昔みたいにすごくお節介する人もいないのね。
これは皆んなで観れる優しい作品です。
是非ご覧ください。
メーキングの映像はYouTubeにあるので、そちらも見るとより一層この世界を楽しめるかも！
