#1話
バズを狙ったオシャレOP、ハイクオリティ&ハイテンション&ポップな本編映像、一般人ウケしそうなかわいいED&抜け目のないキャスティング……まさに今のジャンプ系列の人気原作アニメの典型的なアニメ化といった感じで、売れ線詰め込みまくりなようにも見えるが、原作自体が売れ要素をてんこ盛りにした闇鍋的作風なので、原作と比較しての違和感はない。
ただ、売れ線詰め込みまくりでありながらも、一般ウケを狙うならノイズや強すぎる個性として"漂白"されてしまうような要素をも、代わりに盛り込んでいるのが #ダンダダン の原作のいいところで、そこは、サイエンスSARUのハイセンスさと親和性バッチリ。
そんなわけで、穿った見方をしなければ終始ハイクオリティなアニメ代だったと思う。
ただ、1話としては気になる点はいくつかあって…
たしかに作画クオリティ自体は常に高いが、アニメとしてのクオリティ・完成度が高いかと言われると、少し怪しいところがある。
カット割りや編集に難があるというか、メリハリがないというか、あまりにもテンポが早すぎるというか……原作はただ絵が上手いだけでなく、その辺のネームや緩急の付け方が凄く巧みだったので、惜しい。
ただ、これは1話でここまでもってくるために仕方のないところがあったのかもしれない。
これなら、集英社の力で、1話は1時間枠とかにできなかったのかな、とか思ってしまった。本誌じゃないから無理なのかな。
もう1点、元々ハイテンションな原作だが、アニメになって声がつくと、ちょっとうるさすぎるかもしれない。原作通りのアニメ化が今のアニメ化の至上命題なので、メディアに合わせて改変するのは難しいのかもしれないが、"アニメ作品"としてのクオリティ・完成度がこの先高まっていくといいなと思った
#7話
泣きました……前半のバトルアクションから後半の人間ドラマまで、完璧でした。
正直ここまでは、クオリティは高いといえど、原作読んでればいいかなと思っていたのだが、今回は明確に原作には不可能なアニメならではの演出で恐怖や感動を描いていてやられた。
絵コンテと作画監督やってる榎本柊斗ってアニメーターが化け物なんだろうなと思ったら、この人、これが初コンテなのか…?天才では?
ダンダダンでもこの先絵コンテやってほしいが…どうなるかな。正直、7話だけ演出のキレが段違いすぎた
だが、よくよく考えると、声優(子供)の演技の方向性や音の演出も今までと違いすぎるし、絵コンテよりも7話演出(松永浩太郎)の癖なのか?それとも、監督(山代風我)の指定や7話だけのこだわりなのだろうか…その辺は、インタビューとかで深掘りされないと外からはわからんなぁ