このレビューはネタバレを含みます
アメリカのよくある戦争モノの映画をガンダムの世界観で表現したらこうなるっていう作品だった。
アニメでは連邦側の視点だったけど、こちらはジオン視点。とにかくガンダムこわい。ガンダムが関わってきた戦場、焦土にされてますやん。
物語はシンプルな因果で、複数のストーリーが並行している形。
敵と味方、兵士と医者、上司と部下、復讐と目的。
それぞれが対立して、明確に答えは得ないまま物語は幕を閉じる。でもそんなもんよな。問い続けなければ、それが推進力にもなる。
以下、印象に残った場面(拙者、名前覚えるの下手くそ侍につき、以降印象ネーミングにて失礼仕る)
全身刺青牛ねーちゃんと優男医者のやりとり
「あんたが助けた人間がまた私たちの仲間を殺して回るんだ」
「それでも私は助けますよ。倒れたのがあなたでもね」
「あんたはその理想を抱き続けてくれよな」
明確な立場としての敵意と、人間としての敬意がごちゃ混ぜになったとてもいいシーンだった。
全体的な印象は「子供の頃、無邪気に応援してみてた連邦側は、反対側から見たらこんだけ恐ろしい存在だったんだよ」という一種の答え合わせのような時間だった。