このレビューはネタバレを含みます
負けヒロインという単語を聞いて想像する類型の負けヒロインというよりは、この作中で負けてしまったヒロインたちと主人公の物語。
この作品で特筆すべきは色だと思う。外が眩しいぐらい明るいのに比べて少し暗く感じる夏の教室、落ち着いた秋の空気が漂う遊園地、それぞれ絶妙な色合いが画面に反映されリアルな空気感が伝わって来た。全般的に作画としても良かった。
お話としては主人公と恋愛的にはまったく進展せずなのが新鮮。主人公とヒロイン達との関わり方に基本的に不快感がなく見れる。
ただ、11話のやけにあっさりヒロインが交代を受け入れてしまう展開だけは違和感が大きくスッキリしなかった。