最高に青春を味わえる作品だった。もう好きすぎて情緒があら大変。
A-1が作ってるし、知ってる声優さんも多いな〜くらいで見始めたけどグッとグッと惹き込まれていって毎話毎話キュンと胸を締め付けられる体験の連続で最高だった。
ひょんな事から負けヒロインになってしまう少女を目撃してしまったがために様々な負けヒロインと合間見えていく温水くん(ここからはぬっくん)と八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花が負けヒロインとはなんたるかというのを学園内外を中心に描いていくもんですからまぁ瑞々しくて美しい。
なぜか振られた理由が分かってしまうような八奈見さん。
初っ端豪快に振られた現場をぬっくんに見られてジュースを吹き出してから始まった縁が特殊すぎて面白いし、ちゃんと話を聞いてお金のない八奈見さんに奢ってあげる(不可抗力)ぬっくんも素敵。
ひょんなことから借金返済代わりで始まったお弁当作りがなんとも大胆でこれまた面白い。
後半パートでは屋上で涙を流す八奈見さんが。
そうか、この作品は負けヒロインにフォーカスを当ててるんだったと再確認させられた。どれだけ気丈に振る舞ってても好きな人に振られた過去は消せやしない、気づいたら泣いてたというのがここまでグッと表現されるのかと映像面にも遠野さんの演技力にも驚かされ、そこから豪快にちくわを食いちぎる八奈見さんは本当に強い子だとこれまたグッときた。
そこからぬっくんと一緒にいる時間が増えて、それを噂されてるぬっくんが気にし出して距離を取るのがもうほんともどかしくて、でも八奈見さんもそれを気にしてて、でもぬっくんが八奈見さんの気持ちを正当化してくれた事により再び距離が詰まってという展開が恋愛をしてる訳じゃないのにとてもキュンキュンして心臓がやばかった。
屋上で告白されるかと思ってガッツリ振った八奈見さんVS友達へのハードルが高すぎてやっとこさ友達になってくれと言うぬっくんが笑い合うシーンでもうオタクくんは手を合わせて感謝してしまってた。
そこからのグータッチでEDへ突入の流れがもう爽やかすぎてこのアニメすごいってなった(まだ4話)。
檸檬ちゃんと綾野の関係性にドギマギ、好きな人に知らぬ間に彼女ができてたらそりゃショックだよなとなるし、相手が1番鈍感だから大変な目に遭うし、そんな状況下で自分の心を整理しながら進んでいく姿が負けヒロインっぽくなくて新鮮だった。
綾野が檸檬のこと好きだったと言うところなんか切ないんだけど本当に美しかった。
小学生の頃からの純な愛をここまで見せられちゃうともう自分が恥ずかしくてゴメンナサイ!ってなっちゃった。
こんな真っ直ぐに、だけど恋愛には不器用な快活少女に惚れないわけがないでしょう…。
若山さんの演技には信頼しかなかったんですがもう本当凄くて、超アクティブなスポーツガールから心の底から泣く恋する乙女まで幅が広く、何度も胸がキューってなってしまった。
小鞠の恋愛は先輩に向けてのもの。
だから別れがより強いものになるからこその感情の揺らめきが凄まじかった。
最初はスマホ越しでしか会話できなかった小鞠が文芸部を通して会話もしっかりできるようになっていき、ぬっくんを頼っていくのも心ときめきまくりだった。
文芸部を背負っていくという立場になってからは緊張感が先走ってうまいこと行動ができずにぬっくんと衝突してしまったこともあったけど、それまで培ってきたものとぬっくんたちの助けもあってゆっくり1歩踏み出したんだから本当に立派な子だぁ…と感服。
ブレザーの裾をキュッて掴むところはもう昇天しそうだった。
寺澤さんの演技も最高で、モソモソした喋り方だったりデュフフみたいな笑い方だったり二次元だからこそできるものが全開に表現されてて本当に可愛かった。
個性豊かな負けヒロインたちを見守り、時には助けてくれ、めっちゃ振り回されるぬっくんが本当に愛おしくて実質負けヒロインみたいなもんだからとても良いポジションにいてはる。
ツッコミも切れ味抜群だし、負けヒロインたちが少しずつだけど惚れるのも分かるし、それを帳消しにしちゃう行動もしちゃうのも良い。
男性キャラに魅力がある作品はやっぱり素晴らしく、今作を好きになった大きな理由の一つとしてやっぱりぬっくんがいた事は相当デカかったと思う。
負けヒロイン4人(?)以外にもアクが強すぎるキャラクターが多いのも素晴らしく、ぬっくんの妹の佳樹はめっちゃ可愛いし理想的な妹のはずなのに盗撮や盗聴のスキルが高すぎて犯罪者予備軍にいるのが面白すぎるし、朝雲さんは綾野にGPSをつけたりするし、缶なら破壊できる簡素な銃を開発したりとこちらは犯罪者に片足突っ込んでるからまた面白い。
綾野は鈍感だけどめっちゃ良いやつでぬっくんの数少ないまともな友達なので仲良くしてやって欲しい。
生徒会面々も濃いくて志喜屋先輩はゾンビで空気抜けた感じだけど仕事バリバリできるウーマンでたまらんかったし、ティアラちゃんは思い込み強いしチョロかわだしで好きだし、会長はできる人だけど天然さ全開でボケ発動しまくってて良き。
月之木先輩はしっかりしてそうでそうでもないけど頼り甲斐のある先輩だし、慎太郎も恋愛面以外は本当しっかりした男で文芸部の先輩がこの2人で良かったなぁ〜って何度も何度もなった。特に文化祭。
甘夏先生は抜けまくっててドジで可愛くて嫁に欲しいし、小抜先生は佳樹と朝雲さんの師匠枠になりそうだしで教師2人もこれまたアクが強い。
文化祭イベントも恋愛が多く進むというわけではなく、あくまで個々人の成長と別れをメインに描きつつ、ぬっくんが漢を見せるところもあったりと簡潔にまとめられていながらとても濃厚なイベントだった。
最終話は完全オリジナルで展開される中、これまでの登場人物が集合しつつもメイン負けヒロイン3人とデートをするぬっくん羨ましいぞ…!
3人それぞれとのそれっぽいシチュエーションが可愛いし、最後の八奈見さんと2人っきりの観覧車でときめいてからの檸檬ちゃんと小鞠の尋問からのからの〜
「そういうとこだよ温水くん」
オワー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうこのお声が聞けた時脳がとろけそうだった。なんで破壊力のものを最後の最後にぶつけてくるんだオィ〜。
是非とも2期を!是非とも2期を!もっとカオスになるけど2期を!